アメリカ北西部の森は、どこまでも深い。オレゴン州やワシントン州の山あいでは、今も「森の中で大きな影を見た」という話が絶えない。
名前はビッグフット。巨大な足跡から付いた名前だ。
…足跡だけが、先に見つかった。
2〜3m言い伝えの身長
1958年「ビッグフット」の名が新聞に
1967年最も有名な映像
足跡から始まった
1958年、カリフォルニア州北部の工事現場で、人間よりはるかに大きな足跡が見つかった。地元の新聞はこれを「ビッグフット」と報じ、名前は一気に広まった。
ところが2002年、現場の工事会社の経営者が亡くなったあと、家族が「足跡は彼が木で作った足型で付けたいたずらだった」と明かした。始まりの足跡は、作り物だった可能性が高い。
それでも、森に入った人は「見た」と言う。
森を歩く、1分間の映像
1967年、同じカリフォルニア州北部のブラフ・クリークで、2人の男が森を歩く大きな毛むくじゃらの姿を撮影した。撮影者の名前から「パターソン・ギムリン・フィルム」と呼ばれる約1分の映像だ。
振り返るような姿は、今もビッグフットの姿そのものとして知られている。着ぐるみだとする説と、人間には難しい歩き方だとする説があり、半世紀以上たった今も決着していない。
毛のDNAが語ったこと
2014年、イギリスのオックスフォード大学の研究者が、世界各地から「正体不明の生き物の毛」として集められたサンプルのDNAを調べた。結果は、クマ、ウマ、ウシ、人間など、すでに知られた動物のものばかりだった。
骨や死体も、これまで一度も見つかっていない。
正体の説を、ひとつずつ確かめる
有力クマの見間違い後ろ足で立ち上がったクマは、遠目には人の形に見える。目撃が多い地域はクマの生息地と重なる
有力作り物・いたずら最初の足跡は、作り物だったと家族が明かしている
否定的未知の大型類人猿これほど大きな動物が群れで暮らすなら、骨や死体が見つかるはずだが、一つも見つかっていない
確かめられず1967年の映像着ぐるみだという決定的な証拠も、本物だという証拠も出ていない
足跡は作り物だった。
毛はクマのものだった。
では、あの映像の中で振り返ったのは、誰だったのか。